【ファーストラブ初恋】青い世界の意味!服の色はライラックへの伏線?
2022年11月24日、ネットフリックスのドラマ「FirstLove初恋」の配信がスタートしました。
宇多田ヒカルの「FirstLove」からインスパイアされたこの作品は、寒竹ゆり監督が細部までこだわった作品です。
「firstlove初恋」では美しい映像のスパイスとして、個性的な色使いが印象的なドラマとなっています。
その中でも青色はメインカラー?と思うほど、いたるところに青が散りばめらいるシーンが多く、とても印象的です。
そして青だけではなく、赤や黄色、白など…シーンによってテーマカラーが違います。
今回は、メインカラーが青色なのは何を意味するのか?赤や黄色が示す意味や伏線を徹底考察してみました!
【FirstLove初恋】なぜ青の世界観なのか?を考察!

「色彩というのはダイレクトに人間の感情に作用します。」と話す寒竹ゆり監督は、各シーンの色彩デザインについて、厳格なこだわりがあったそうです。
FirstLove初恋では、青を基調としたシーンが多く、いたるところに青が散りばめられ青が美しく印象的に表現されています。
今ファーストラブ見てるけど色んなものが青基調になっててすき
— imu (@553322_26) November 30, 2022
青が多い演出が美しく印象的ですが、どんな意味があるのでしょうか?
青が登場するシーン

■木戸大聖は26歳のハイスペック男子だった!⇓
木戸大聖の出身大学は青山学院!高校は?デビューのキッカケも調査! – trend mom (kitakyufes.jp)
初恋では第一話から、登場人物が青の服を着ているシーンがたくさんあります。
・高校時代の也英の服
・綴の服装
・離婚後の也英の服
・也英と一緒の時の晴道の服
・綴を子守りしているときの母親
・アイドルを追っかけている時の妹と姪っ子
・凡二と優雨の結婚式衣装や飾りつけ
・也英がタクシー運転手のブレザー

同じ青でも濃い青、水色、ターコイズ、いろんな青い衣装や小物を身に着けています。
なかでも高校時代のシーンに青が多く登場し、鮮やかな水色に統一されています。
記憶を無くした也英が離婚し綴とも別々に暮らすようになってからは、少しくすんだ青色の服を着ているシーンもあります。
■その他の青色のもの

・晴道が航空自衛隊になった時のパイロットキャップ
・高校の屋上扉や街の風景
・アイスクリームやクリームソーダ
・也英のアルバイト先ビデオ店
・也英が晴道にあげるアメ
・小鳥のピッピ
・空

書き出してみると、鮮やかな青色が散りばめられていたのはやはり、高校時代の也英と晴道のシーンが多かったです。
では、なぜ青を多く使うのでしょうか?
青色がメインカラーの意味は?
では、FirstLove初恋でのメインカラーが青であることは間違いないと思います。
では、なぜ?青なのでしょうか?
空の青?

なぜ?メインとなる色が青を基調としているのか?
一つ考えられるのは「空」がテーマになっているという事です。
寒竹ゆり監督は、この作品を作っているときに也英の人物像についてこう語っています。
也英が空に憧れている、という人物像にすることを思い付いた
mi-mollet(ミモレ) | 明日の私へ、小さな一歩!(4/5)
也英は空に憧れてる人物像。
ドラマの中で也英は、CAを目指していました。

その也英に刺激され、晴道も自衛隊のパイロットを目指すことになります。
2人の共通点は「空」です。
ドラマの中では、綺麗な青空が
青色を多く使っているのは、「空」からインスピレーションなのかもしれません。
運命や幸せの青

幸福を呼ぶ色ともいわれている青。
聖母マリアを象徴する青、青い鳥、青い花、青い石には「幸運」というイメージがあります。
とくに空色であるシンデレラブルーは、運命の人と結ばれるシンデレラのドレスのカラーでも表現されていますね。
そんな空色は運命と呼ばれる出会いを描いているFirstLove初恋にピッタリのように思います。
青い服に込められた意味は?青色が持つ意味から考察!

このようにドラマFirstLove初恋では、登場人物が着ている青い色の服が特に印象的です。
特に、也英の服は高校時代から青い服を着ています。
どんな意味が込められているのでしょうか?
也英の世界は青!青がもつ意味や印象

青がもつ色の意味をみていくと、也英の世界が青で表現されていることに繋がっているような気がします。
ドラマでの色使いを考察するにあたって、人の心理を絡めてみたいと思います。
色には色彩心理といって人の心理と深い繋がりがあるといわれています。
色彩心理とは、様々な色の根源的な性質、特徴やイメージ”を、それぞれの人がどのように感じ心に影響を受けているのか、また身体との関連など、色彩と人の心や身体の状態との関係性を心理学的に解明するものです。
色彩心理カウンセリング | 一般社団法人色彩心理カウンセリング協会 (shikisaishinri.jp)
青色が持つ印象や意味は、
平和や信頼・自立・自由・知的・冷静・理性
也英は小さい頃から勉強家で自分のことは自分で判断できる、真っ直ぐで芯のある女の子。
まさに、高校時代からの也英のイメージにピッタリです。
特に水色や空色には
・希望・解放感・自然体・オープンマインド・自由
飾らず素の自分でいたいとき。。。
高校時代の也英のイメージと合っています。
反対に、ネガティブな印象には孤独、現実逃避となるようです
綴(也英の子供)

綴の衣装が全身水色の時があります。
解放されたいとき、現状を窮屈に感じている…
綴は父親の期待と生活を窮屈に感じていて、自分を解放したいと思っている。
でも、也英に対しての信頼や安心感から、オープンマインドな自分でいる時間もあって、2人が会うとき全身青で統一されています。
也英と居るときは詩への気持ちも、音楽への情熱も解放された状態です。
青がもつ意味や印象に当てはまっていますね。
関連記事→荒木飛羽が通う高校は芸能人ご用達?母親は若くて美人との噂! – Trend mom
凡二と優雨の結婚式

凡二と優雨はいつも赤色の服を着ているのが印象的。
そんな2人の結婚式では、ドレスや結婚式の飾りつけまで水色がメインカラーとなっていました。
サムシングブルーといって結婚する女性が幸せを象徴する色として、空色を身に着けるジンクスがあります。

それとリンクさせているのでしょうか、凡二と優雨の結婚式では、いたるところに青色が使われていて、幸せに包まれた本当に美しい描写となっていました。
青が表現する、素の自分、平和、信頼、希望、オープンマインドで感動的なシーンでしたね。
特に空がもつ、色解放感を持っているとき・希望を感じているとき・飾らず素の自分や自然体でいたいときそのものでした。
也英と居るときの晴道

普段は青い服を着ていない晴道が、青の服を着ているシーンがあります。
也英と居るときです。
也英の心に寄り添い一緒に也英の父親を訪ねるとき、晴道は青や空色の服を着ています。
父親は全身白いスーツですが、ポケットに入れたチーフはターコイズブルーでした。
このストーリー場面は晴道の也英を想う気持ちに信頼を象徴するシーンとなりました。
他には、也英の母親が綴と一緒に家で過ごすシーンも青い服を着ています。
也英と関わる人が青に染まる?

綴、晴道、父親、母親…ここまでの流れを見ていくと、
青を持つ也英と関わる人が青に染まっている?
也英を想う気持ちを表現?
という考察もできます。
父親は自分勝手な理由で、也英とは別に暮らしていますが、心の片隅には也英がいることがストーリーからわかります。
全身真っ白なスーツのポケットに、サファイアブルーのチーフをちょこんと入れていることで、その感情を表現しているように見えます。
也英の母親は特定の色での印象はありませんが、綴を子守りしているシーンでは水色で統一されていました。
普段はぶっきらぼうで見せない母親ですが、也英と綴への深い愛を表現しているように感じました。
晴道は赤!青と赤の伏線はライラック?花言葉は「初恋」

これまで、也英いまつわる青の色についてみてきましたが、晴道がもつ赤も気になります。
Netflixファーストラブ初恋
— fukuhazu (@fukuhazu829) November 30, 2022
晴道の家族は赤
也英と綴は青
也英の大好きな花はライラック
『赤』と『青』を混ぜるとライラックの『紫』になる
也英が晴道の家に招かれた時は赤い服。でも、恒美は赤い服じゃなかった。ラストの也英の服の色が途中で赤になる。そこで泣きそうになった
也英の世界は青ですが、晴道やその家族の並木一家は全員赤色で統一されています。
これにはどのような意味があるのでしょうか?
並木家は赤?赤の意味や印象は?

並木家と後に、晴道の妹と結婚する幼馴染の凡二はいつも赤い服を着ています。
也英が並木家に招待されたときも、青の服ではなく赤い服を着ていました。
そこには、也英が並木家のような家族に憧れていたことと、「仲良くなりたい」という気持ちを表現しているのかもしれません。
そこで、赤の持つ意味を調べてみると、
・希望・好奇心・意欲的・前向き・喜び・幸福・ユーモア
その他にも情熱自身活動的 怒り自己主張、活動したいエネルギーに溢れているという意味や印象があるようです。
並木家や幼馴染の凡二はまさに、ユーモアがあって意欲的でエネルギーに溢れている家族です。
赤が持つイメージが並木家の世界になっているように思いえますね。
ネガティブな赤のイメージには
・甘え・寂しさ・幼さ
その他、満たされることへの期待感があるようです。
赤と青でライラック・花言葉は「初恋」

也英がもつ青。
晴道がもつ赤。
この2色を足すと紫。
つまり、也英が好きなライラックの花の色になります。
ライラックの色がもつ意味は、
癒し・優しさ・再生・繊細
優しい気持ちでいるとき、恋心を抱いているとき。
そんな心を現す色のようです。
まさに、2人の初恋を表す色ですね!
2色を混ぜるとき、赤が強いと濃い紫になります。
青と赤のバランスがとれていないとライラックは生まれない。

恋人に戻るチャンスだったのに晴道が記憶が蘇らない状態での也英の告白を断り、自分の想いを封じ込めました。
その後、也英の記憶が戻って2人の想いが通じ合ったとき、ライラックの木を通じて運命にたどり着きます。
青に赤を織り交ぜてきたのは、ライラックに繋がるそんな伏線があったのでしょうか?
そうであればかなり深いですね。
記憶を取り戻した也英が、晴道に会いに行くシーンでは着たことのない赤の服を着ている演出が泣かせます。
その他の赤が使われているシーン
FirstLove初恋では、他のシーンでも赤色が印象的な使われ方をしています。
どんなシーンがあるでしょうか?
初フライト時の帽子&プロペラ飛行機、
留学が決まった大学時代の也英のタイツ、
也英がCAに変装した時の口紅
晴道のマルボロ
詩の服
火星

赤を主張しているシーンはどれも、情熱や自信やエネルギーに溢れている人物や心境を表現している世界であるように思います。
記憶を無くした也英が向坂からのプロポーズを受けた時に贈られた真っ赤なバラのシーンと、晴道が真っ赤な帽子をかぶって初フライトするシーンとの「赤」の繋ぎも印象的でした。
ストーリーに出てくる火星の赤と、地球の青も関連付けしているのでは?と思ってしまいます。
黄色や白・グレーのシーンや意味は?

その他、也英と晴道の運命に関係しない人物は別の色をもっています。
黄色、白、グレー、などが印象的でした。
黄色の世界
也英の働く会社のタクシードライバーの先輩は也英を好きでいしたが、2人でいる世界は黄色で表現されていました。
タクシードライバーの先輩が、也英をデートに誘ったときの2人の服装は黄色でした。
也英の黄色い長靴が印象的でしたね。
そして、晴道が恒美と北海道の観光をしてる日の服装も黄色です。

そんな黄色の持つ意味やイメージは、
自分に注目したて欲しい気持ち
・好奇心に満ちた心
・学びたい意欲
・ポジティブ、ユーモア
タクシードライバーの濱田岳さん演じる先輩役は、ユーモアがあって也英の幸せを願って背中を押した重要な役どころです。
白の世界
白の印象やイメージが、それぞれのシーンと関係しているように思います。
白には浄化や無垢なイメージの他に、ドラマにマッチしている印象がありました。
白・・・感情を抑えた状態・感情を内に秘めた状態
・也英の父親昭比古
・也英が綴といるとき
・也英が綴と別れるとき、也英と綴が離婚前
也英の父親のスーツが全身白、也英が幼い綴とお別れする辛いシーンは也英の服は白で統一されていました。
その他の色について
青、赤、黄、白、その他に登場する色にも何か意味を表現しているのでしょうか?
・ピンク・・・女性らしさ、優しさ、無邪気
そんな意味があるようです。
大学時代の友達と居るときの也英はピンクの服を着ていました。
そして晴道と也英が電話で火星の話をしているときの服と帽子も薄いピンクでした。
・グレー・・・物事をハッキリきめたくない、現実世界から逃げたい
白黒の中間色のグレーは、そんなネガティブな印象がある色だそうです。
晴道の也英への気持ちに気付いた恒美の服の色や、恒美との結婚に悩んいるときの晴道の服はグレーでした。

ネガティブな印象ですが、グレーは都会的なおしゃれを楽しむ色でもあるそうです。
・水玉・・・優しい、フェミニン、元気
也英が大学時代の頃や大人になってからも、水玉模様の服を着ているシーンがあります。
このように、FirstLove初恋では、青だけではない色使いがとても美しく表現されています。
【まとめ】FirstLove初恋のメインカラーが青の理由

これまで、FirstLove初恋のメインとなる色が青である理由を考察しながら振り返ってきましたが、このドラマのテーマ「初恋」「運命」「空」がキーワードとなっている気がします。
也英と晴道の関係を現す
・空・幸せ・運命(結婚)を現す青
也英のキャラクターがもっている
・平和や信頼、理性や誠実な心を現す青
・也英と関わる人物が也英からの愛に染まる青
このような考察をしてみました。
そして、題名となる「初恋」。

ライラックの花言葉は「初恋」であって、也英がもつ青と晴道がもつ赤がバランスよく混ぜ合ってライラックとなる。
そんな伏線を考察することもできました。
FirstLove初恋は、運命という目に見えないもの視覚的に感じさせる描写や、登場人物が抱く奥底の感情を色で表現させているのかも?しれません。
寒竹ゆり監督が細部までこだわったという映像は本当に美しく、心を揺さぶられる作品です。
もうワンクール見るときは、色にも注目してみるとまた違った発見ができそうですね!