【ファーストラブ初恋】8話を考察!プルースト効果の意味や伏線!
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【ファーストラブ初恋】8話を考察!プルースト効果の意味や伏線!
ネットフリックス「ファーストラブ初恋」が話題になっていますね!
その中でも、涙なしでは見れないのが第8話の「或る午後のプルースト効果」。
この8話は、ファーストラブ初恋の最大の見どころとなります!、、、が、そのストーリー展開に「なぜ?!」となった視聴者も多いようです。
今回は、ファーストラブ初恋の最大の見どころになっている第8話の解説や晴道がとった決断について考察してみました!
※ネタバレ注意!
【ファーストラブ初恋】第8話!泣かせるシーンはタイトルが鍵
ファーストラブ初恋8話の最大の見どころは、8話全部と言いたいくらいですが、やはり最後の也英のシーンは最大の見どころですね!
也英が綴が聞いていた宇多田ヒカルの「FirstLove」をきいたことをキッカケに、これまでの記憶が蘇るシーンです。
このCDプレイヤーは晴道が也英と高校時代に一緒に「FirstLove」を聞いたもの。
イヤホンを半分こして聞くシチュエーションも同じ。
このシーンは、表情と涙だけで感情を表現した満島ひかりさんが、本当に素晴らしかったです。
隣にいる綴は気付いているのかいないのか…さりげなく見ないふりをした綴の演技もよかったですね。
「或る午後のプルースト効果」の意味は?
ファーストラブ初恋8話のタイトルは「或る午後のプルースト効果」。
このタイトルにはどんな意味が込められているのでしょうか?
或る(ある)
事物・人・時・場所などを漠然とさしていう語。また,それらをはっきりさせずにいう時にも用いる。
或る(ある)の意味・使い方をわかりやすく解説 – goo国語辞書
或る午後…というのは「ある午後」をあえて漢字にしているようです。
『ある』には色々な使い方ができるので、あえて漢字の『或る』にすることで「特別な日」の意味を強く協調したのではないでしょうか?
プルースト効果とは?
プルースト効果とは、本来は匂いで記憶が蘇ること現象をさすようです。
この効果の名前の由来は、フランスの文豪であるマルセル・プルーストが書いた「失われた時を求めて」という作品にあります。こちらの小説に登場する主人公が、紅茶にひたしたマドレーヌの香りを嗅いだときに、子ども時代のお母さんとの記憶を思い起こした描写から名付けられました。
プルースト効果ってどんな現象なの?活用できる方法と一緒に解説 | プルースト|お知らせ・お役立ちコラム (proust.jp)
今回の「ファーストラブ初恋」では「音楽」でプルースト効果を表現していますね。
この8話のタイトルには、也英の記憶が蘇るという意味が込められていました。
晴道が也英の約束を断った伏線や理由を考察!
恒美との関係に別れを告げた晴道、也英と約束していたナポリタンを一緒に食べるシーンが見れるのかとドキドキしましたが、そうはいきませんでした。
晴道は、也英との約束の時間に約束の場所に行き、別れを告げます。
「えっ?!なんで?!」となりましたよね。
晴道はなぜ約束を断ったのか?そのことについて考察していきます!
晴道は嘘をつけない孫悟空
晴道が也英の元を去っていく理由には、恒美とのシーンに伏線がありそうです。
ウエディングドレスを試着する恒美のセリフです。
「うちの彼 バカみたいに正直なんです」
「どのくらいウソをつけないかっていうと 子供の頃の悟空ぐらい」
と話しています。
子供の頃の孫悟空という表現、
・純粋でバカ正直
なことをイメージできます。
このシーンでは恒美が、
すでに晴道の気持ちが自分には向いていない事、結婚に迷っている事
に気付いています。
初恋の相手に想いを募らしているのがバレバレ。
そんな感情が「ばかみたいに正直なんです」の言葉に込められていると思います。
そして、晴道が也英との約束を断る選択をしたことにも繋がります。
「この世の地獄です。間違いと分かってて進み続けるのは」
夜景を見に行った時、也英にキスをしてしまった晴道。
後日、也英に謝りに会いに行きます。
その時、也英がタクシー客の行先を間違えて高速で引き返せなかった失敗を話します。
その時のセリフに伏線がありそうです。
「この世の地獄です。間違いと分かってて進み続けるのは」
この言葉に晴道はハッとした顔をします。
きっと自分の今の現状とオーバーラップしたのだと思います。
晴道が也英との約束を断った理由!!
これまでの伏線から、自分の気持ちに「ばか正直」で真っすぐな晴道は、間違いと分かって前に進むことはできなかったのです。
・自分の気持ちに嘘をついたまま恒美と結婚できない
・「野口さん」「並木さん」と呼び合う関係性のまま付き合えない
也英が好きなのは警備員をしている「並木さん」。
でも、2人の過去について本当のことを話すのは也英を苦しめることになる。
「間違いと分かってて進み続けるのは この世の地獄。」
そう話した也英の言葉。
なので晴道が選択したのは、「也英の前から消える」だったのです。
最終回では「並木さん」ではなく、「晴道!」という也英の言葉に「野口さん」ではなく「也英!!」と反応しています。
この小さな変化に込められた想いが、本当に本当に意味が深くて感動しました。
間違いではなく本当の運命に再開したこのシーンは、誰もが待ちに待った瞬間だったと思います!
プルースト効果のキッカケは旺太郎!?
第8話には、他にも也英の記憶が戻る伏線と考察される重要で感動的なシーンが!
旺太郎と也英のシーンです。
旺太郎は也英に恋をしていました。
ある日、也英に告白するのですが断れられます。
也英には好きな人がいるのに、自分の気持ちを押し殺している。
そんな也英に勇気を与えたのは旺太郎でした。
「運命ってあると思う」
「人生には往々にして そういう意義ある出会いがあるってこと」
そんな旺太郎は也英に聞きます。
「也英ちゃんはホントにそれでよいの?自分の気持ちに嘘をついて、蓋をして」
それでも「寂しさはすぐ慣れますから 経験上」と答える也英。
そんな也英に「僕は全力で応援する!」
「逃げるな野口也英!前を向け!息を吸って前進しろ!傷ついたって みともなくたって 人生は飛び込まなくっちゃ!」
そんな言葉で也英の心を動かします。
消極的だった也英が、去っていく晴道に喫茶店で告白できたのも…きっとこの言葉があったからだと思います。
そして自分の気持ちに正直になれた也英は人生に前向きになれた。
そんなマインドブロックを振り払った也英は「FirstLove」で記憶を蘇らせることができた。
そう考察すると、8話の旺太郎の言葉は大きな伏線となるのです!
このほかも、恒美と晴道の別れのシーンなど、2人の運命を引き戻す重要なシーンが満載の8話となっていましたね!
なんど見ても泣ける名シーンが多い「ファーストラブ初恋」。
もう一度感動の8話を見たくなったのでは?